住宅性能評価とは?知っておきたい数字で見る「家の評価制度」

いろいろな会社のパンフレットなどを見ていると「耐震等級3」「断熱等性能等級4」などの言葉を目にしますよね。これらは全て住宅の性能を表したもので、法律に基づいた一律の基準によって性能の評価がされます。これを「住宅性能評価」と言います。

 

ここでは、住宅性能評価の内容やメリットなど、注文住宅の比較するうえでぜひ知っておいてほしい知識をご紹介します!

住宅性能評価の内容

住宅性能評価は10つの分野に分かれており、それぞれ評価に応じて点数がつけられます。

 

評価の対象事項
  • 地震などに対する強さ
  • 火災に対する安全性
  • 柱や土台などの耐久性
  • 維持管理、更新への配慮
  • 省エネルギー対策
  • シックハウス対策、空気環境
  • 窓の面積
  • 遮音対策
  • 高齢者への配慮
  • 防犯対策

 

地震などに対する強さ

 

地震などが起こった際の、建物の倒壊のしにくさや損害の受けにくさを評価します。等級が高いほど地震などに対して強い家ということになります。最高等級は3となっています。

 

火災に対する安全性

 

火災が起こった際の避難のしやすさや延焼のしにくさを評価します。外壁・床・屋根などが耐火性能に優れていること、火災報知器などの設置状況などが評価されます。

 

柱や土台などの耐久性

 

土台や柱などの構造躯体の劣化に対して、どれほどの対策が行われているかを評価します。等級が高いほど柱や土台などの耐久性が高い家ということになります。

 

維持管理・更新への配慮

 

配管の点検のしやすさや補修のしやすさなどを評価します。等級が高いほど点検・補修のしやすい家を意味します。

 

省エネルギー対策

 

暖房や冷房などの温熱環境を効率的に作るために、壁や窓などに断熱施工がどれくらいされているかを評価します。等級が高いほど気密・断熱性に優れ、省エネ性能の高い家となります。最高等級は4となっています。

 

シックハウス対策、空気環境

 

シックハウス症候群の原因と言われているホルムアルデヒドの使用状況と換気設備が整っているかどうかを評価します。

 

窓の面積

 

東西南北と上部の5方向において、窓がどれくらいの大きさで設けられているかどうか、採光が十分に採れているかどうかを評価します。

 

遮音対策

 

上階から下階、隣家などに対しての音の伝わりにくさを評価します。

 

高齢者への配慮

 

高齢者や障害者に対し、室内の段差や階段の勾配、手すりの設置などどれほど配慮されているかを評価します。等級が高いほどバリアフリー性に優れているということになります。

 

防犯対策

 

玄関ドアやサッシなどの外部開口部に対し、どれほどの防犯対策がされているかを評価します。ピッキング対策や雨戸などの侵入防止対策がこれに当たります。

 

このなかでも特に関心が強いのが「地震などに対する強さ」と「省エネルギー対策」だと思います。耐震等級3、省エネ等級4などという言葉は、”耐震性や初エネ性に優れている”という証明にもなりますので、比較検討の際に参考にしてみてください!

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住宅性能評価のメリット

住宅性能評価は必ず受けなければならないものではありません。パンフレットなどに「耐震等級3相当の設計」などと書かれることがあるのはそのためです。これは性能評価を受けているわけではないが、もし受けたら耐震等級3を取れますよ、ということです。

 

住宅性能評価は依頼すれば誰でも受けることができます。評価を受けるには別途費用がかかりますが、性能等級によっては金利の優遇や保険料の割引などの恩恵も。金銭面だけでなく、住宅性能評価には他にもメリットがたくさんあるんです!

メリット@住宅の価値が分かりやすい

住宅性能評価はいわば住宅の「鑑定書」です。資産の価値を公的に評価してもらっているので、将来的な転売時などに正当な価格を判断する材料になります。

 

また、どこの建築会社に建築を依頼しようか迷っている際にも役立ちます。最近では、標準仕様がどの等級に当てはまるのかを記載している会社も多いです。工法や材料だけでは比較は難しいですが、数字であれば専門知識がなくても比較がしやすいですよね。

メリットA紛争処理機関を利用できる

注文住宅の場合、希望する性能評価の等級を決めて建築することができます。性能評価を受けた住宅において、引渡し後にトラブルが発生した場合には「指定住宅紛争処理機関」を利用することができます。

 

指定住宅紛争処理機関とは、建築の専門家や弁護士で組織されており、万一のトラブルの際には解決に力を貸してくれます。

メリットB優遇制度がある

評価された耐震性能の等級に応じ、地震保険料の割引をうけることができます。例えば等級1の場合は10%、2の場合は30%、最高等級の3の場合は50%の割引となります。

 

また、耐震性能や省エネ性能の等級に応じ、フラット35の特別金利を利用することも可能です。

住宅性能評価のまとめ

このように、性能評価にはメリットがたくさんあります。評価を受けるのに料金はかかりますが、金利の優遇や保険料の割引があることを考えればぜひ利用してもらいたい制度です。

 

よく性能評価と比較される制度に「長期優良住宅の認定」がありますが、この長期優良住宅の認定を受けた場合にも様々な優遇がされます。住宅性能評価、長期優良住宅、それぞれの特徴やメリットを比較して、上手に利用しましょう!

 

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