長期優良住宅とはどんな家?制度の内容と特徴

長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で維持できるだけの性能が備わっている住宅のことを指します。一定の基準をクリアした住宅のうち、住宅性能評価機関による審査を受け合格した場合に長期優良住宅の認定を受けることができます。

 

長期優良住宅の認定を受けると減税の対象になるなど様々なメリットがあります。ただこの長期優良住宅の認定を受ける場合には、必ず着工前に申請の手続きを終えていなければなりません。また着工前であっても、いきなり長期優良住宅にしたいと言ってもその時点でのプランでは対応できない場合もあります。

 

長期優良住宅の認定を希望するなら、早い段階で営業担当または設計担当にその旨を伝えておきましょう!

長期優良住宅の認定基準は?

長期優良住宅の認定基準は8項目に分かれており、それぞれの項目の基準をクリアしなければなりません。

 

長期優良住宅の認定項目
  • 耐震性
  • 耐久性
  • 維持管理・更新の容易性
  • 省エネルギー性<
  • バリアフリー性
  • 住戸面積
  • 住居環境
  • 維持保全管理

 

耐震性

 

極めて稀に起こる大規模な地震が起こっても、継続して利用できるように建物の損傷を抑えられるかどうかを判断します。耐震等級2以上の耐震性が必要となります。

 

耐久性

 

家の構造や骨組みがしっかりしており、構造躯体が数世代にわたり住める家(100年ほど)かどうかを判断します。

 

維持管理・更新の容易性

 

メンテナンスのしやすい家かどうかを判断します。設備等が清掃や点検、補修などがしやすいように考慮されているかをチェックします。

 

省エネルギー性

 

断熱性能や換気システムなどの省エネ性が確保されているかどうかを判断します。性能評価の省エネルギー対策等級4の基準に相当しています。

 

バリアフリー性

 

お年寄りや障害者が暮らしやすいよう考慮されているかどうかを判断します。廊下の幅や段差、階段の勾配など安全に暮らせる仕様になっているかをチェックします。

 

住戸面積

 

良好な暮らしのために必要な広さが確保されているかどうかを判断します。一戸建ての場合は75u以上の面積が必要とされています。※地域の特性に応じて多少の上下はあります

 

住居環境

 

地域の景観や環境に調和した家かどうかを判断します。外観デザインや騒音対策など周辺環境の維持や向上への配慮が必要とされています。

 

維持保全管理

 

長く快適に住み続けるために、定期的な点検の時期や内容を計画しておかなければなりません。

長期優良住宅のメリット

長期優良住宅の認定を受けると様々な優遇を受けることができます。マイホームの普及促進のため様々な優遇制度が定められていますが、長期優良住宅の場合は減税の幅が大きくなる、補助金が多くなるなどのメリットがあります。

 

ただ減税のメリットは大きいですが、認定を受けるための手続きの費用がかかることや、建築コストが高くなる可能性も考慮して、長期優良住宅とするかどうかの判断をするようにしましょう。

メリット@住宅ローン減税

住宅ローンを利用して住宅を取得した場合、年末のローン残高の1%が所得税・住民税から10年間控除されます。一般住宅の場合は最大控除額は400万円ですが、長期優良住宅の場合は最大500万円控除されます。100万円の差は大きいですね!

メリットA登録免許税の減額

住宅を購入した際、建物の登記の申請をしなければなりません。その時に必要なのが登録免許税です(登記の種類によって減税額が異なります)。減税額は以下の通りです。

所有権の保存登記…0.4%→0.1%
所有権の移転登記…2%→0.2%
抵当権の認定登記…0.4%→0.1%

メリットB不動産取得税の減額

不動産(土地や建物)を取得すると、不動産取得税がかかります。一般住宅の場合は最大控除額は1,200万円ですが、長期優良住宅の場合は1,300万円まで控除されます。

メリットC固定資産税の減額

土地や建物を所有している場合には固定資産税が毎年かかります。長期優良住宅を新築した場合、新築後5年間は固定資産税が減額されます。一般住宅の場合は新築後3年間となっています。

メリットDフラット35Sの優遇金利

フラット35を利用して住宅ローンを組む際、優良な住宅であれば年0.3%の優遇金利を5年間受けることができます。

 

長期優良住宅の認定を必ず受けなければならないわけではありませんが、長期優良住宅であればフラット35Sの適用基準を満たしていると考えられます。

 

フラット35Sの適用基準は耐震性、耐久性・可変性、省エネルギー性、バリアフリー性の4つのうち、いずれか1つの基準を満たしていることです。基準を満たしていることを証明には、適合証明を提出する必要があります。

 

このように、長期優良住宅には様々なメリットがあります。法的な優遇措置だけでなく、なにより長く住み続けられる家という点で魅力がありますよね。長期優良住宅にするかどうかを悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

長期優良住宅のまとめ

長期優良住宅の認定を受けると様々な減税を受けることができます。マイホームの普及促進のため様々な優遇制度が定められていますが、長期優良住宅の場合は減税の幅が大きくなる、補助金が多くなるなどのメリットがあります。

 

ただ減税のメリットは大きいですが、認定を受けるための手続きの費用がかかることや、建築コストが高くなる可能性も考慮して、長期優良住宅とするかどうかの判断をするようにしましょう。

 

よく長期優良住宅と比較される制度に住宅性能評価制度があります。住宅性能評価についても様々な優遇があります。どちらの制度を利用すべきか、それぞれの特徴を比較したうえで選ぶようにしましょう。

 

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